パリの食品・農産物展主催者が来日しPR~フランス見本市協会

フランス見本市協会は5月20日、フランス大使公邸で「食におけるトレンドとイノベーションが交錯するフランスの見本市」と題して、記者会見シンポジウムを実施した。

冒頭の挨拶でクリスチャン・マセ駐日フランス大使は、「フランスは美食の価値観や質の高い食材など日本と価値観を共有できる国であり、また世界有数の農業国。そのフランスの首都であるパリで、食や農林水産物、関連する加工機械、ラッピングなどの世界的な展示会が開催されている。パリ周辺部は国際展示会や国際会議が多数開かれており、みなさまのビジネスチャンスにつながる場を提供する」と語った。

パリ地域経済開発局のバイスプレジデントのジャン=リュック・クロード=マルゴ氏は、パリのGDPがフランスの31%、EUの4.8%という経済規模の高さや、フォーチュン500にランクされた企業が欧州1位、外国直接投資が欧州2位、外資による雇用創出欧州1位など、パリが欧州のビジネスセンターであることを強調。また都市再活性化プロジェクト「ル・グラン・パリ」による交通・物流が整備され、欧州のハブとしての機能が向上し、投資や海外企業のビジネス進出について優位な点をアピールした。

また、プロモサロン(フランス見本市協会)のマーケティング責任者ロランス・アゴスティーニ氏は、パリ地域で約450件の見本市が開催されていること、服飾・食品だけでなく各産業で世界有数の見本市が多いことなどをあげた。また、日本市場の重要性について、2012年の来場者数が1万8607人と国別で9位、出展企業が745社と13位にランクされていることなどを例に説明し、日本事務所を設け積極的なプロモーションや出展・来場サポートを行なっていることをPRした。

シンポジウムも行なわれ、SIMAやSIALなどパリの見本市担当者と日本側の専門家を交えて、農業や食関連のホットなキーワードについて議論された。

なお、パリ地域経済開発局のジャン=リュック・クロード=マルゴ氏とプロモサロン(フランス見本市協会)のマーケティング責任者ロランス・アゴスティーニ氏のインタビューのようすは、見本市展示会通信に掲載する予定。