愛 台湾 ひぐち日記【その3.南港展覧館編】

4月10日から15日までの6日間、MICE関連のメディアを集めた台湾MICEツアーにピーオーピーは参加しました。

その1では台湾到着初日、充実ぶりに感動したWi-Fi事情と国際展示場・国際会議場周辺エリアのナイトライフ環境のもようを、そしてその2ではいよいよスタートした中国・英国・日本と3国4メディアの記者たちと巡る4者インタビューのもようをお伝えしました。その3では、台北を代表する展示場の一つ、TWTC Nangang(南港展覧館)をご紹介します。

■TWTC Nangang(南港展覧館)
4月12日、一行がまず向かったのは、TWTC Nangang(南港展覧館)です。台北のシリコンバレーと呼ばれるソフトウェアパーク(南港軟体園区)にあり、松山空港から車で15分、地下鉄では11駅(約35分)の場所に位置しています。ここは、国内外3,000の企業が集積し約10万人が就業するという場所。

Angelaさん

到着した一行は4階VIP Briefing Roomで、TWTC Nangang(南港展覧館)を管理・運営するTAITRA(Taiwan External Trade Development Council)のAngela S.L.Chanさんからプレゼンテーションを受けました。

南港展覧館は、2008年3月に開業した台湾初の国際標準の展覧ホール。大型二層式で専門MICE施設としても台湾初とのこと(1986年に開業しているTWTCはオフィスやホテルなどと展示場が一体となった複合型)。1階(AreaI/J/K)・4階(AreaL/M/N)ともに、展示ホールは3分割利用ができる構造です。4階では無柱を活かしてコンサートやスポーツ競技会なども開催されており、稼働率は40%ということでした。ちなみにTWTC Nangang(南港展覧館)の運営には、TAITRAから40名があたっているそうです。

その後、同じ4階のミーティングルームや展示ホールを視察。主要部分となっている展示ホールは1階が2万2680平米で天井高9m、4階は面積は同じく2万2680平米ですが天井高は最大27.3mもあり階層式ながら開放感ある空間となっていました。会場内でも専用のフリーWi-Fiが使用できることも確認。聞けば4000人規模まで対応できるとのことでした。

一通り会場内をみた後、メインエントランスに利用者が待ち合わせ場所に使っているオブジェがあるということで、外に。1年中温暖な気候の台湾ならではなのか、屋外のルーフからはミストシャワーが散布されていて、見た目にも涼しげななかを移動すると、目当てのオブジェ「天人合一」と会えました。

駆け足の視察でしたが、南港展覧館は、街中にあるTWTCと比べ郊外に独立してある展示場という意味では、じっくりと商談のできる国際ビジネスショー向きの会場、あるいは、住宅が隣接しておらず音を気にしないという点でもコンサートなどの利用に向いている会場、という印象でした。

次回は、台北を代表するもう一つの展示場TWTCへと移動し、そこで開催された「TAIPEI AMPA(台北国際自動車部品・付属品展)」ほか4展示会のもようをお伝えします。(ピーオーピー・樋口陽子)

 

2017年までに拡張し、計10万平米にする計画がある

 

 

 

 

 

 

 

屋外に設置されたミストシャワー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【愛 台湾 ひぐち日記バックナンバー】

その1.台北入域編~Wi-Fi事情と台北101周辺夜の散策

その2.台湾MICEに乾杯編~Kuei Jung Exhibition Co.,LTD./TECA/経済日報/TAITRA4者インタビュー