海外出展者とバイヤーつなぐ~「インテリア ライフスタイル」

6月4日に開幕した「インテリア ライフスタイル」では、海外出展者とバイヤーをつなぐプログラムが提供され、人気を集めている。

東京ビッグサイトの西1・2・3・4ホールにアトリウムと、西ホール全館で展開中の「インテリア ライフスタイル」では、西2ホールにステージを設け、デザインとビジネスをつなぐ12セミナーを実施。3日間各日の共通モーニングセミナー「はじめての小口輸入~ビジネス輸入の流れ~」は、(一財)対日貿易投資交流促進協会(ミプロ)の芝田政之氏(貿易・投資アドバイザー)が国際ビジネスの基本ノウハウを講演し、その後聴講者とともに会場内の海外出展者ブースを回りながらレクチャーツアーを実施する構成で、初日から多くの聴講者が参加した。

このプログラムは主催者企画として、ミプロ協力のもと実施されたもの。「インテリア ライフスタイル」は出展者の4割が海外という国際展示会。主催者では「海外買い付けが初めての来場者にも気軽にコミュニケーションを取ってもらいたい」という思いから、同セミナーを2年前に開始、昨年からは臨時通訳サービスやアドバイス、商談サポートを無料で提供するビジネスサポートデスクをグローバルゾーンの会場入口に設置し、今年は初めてレクチャーツアーを行なった。

10時30分から開始したセミナーには、初日60名強が参加。芝田氏は、小口輸入ビジネスの流れや輸入しやすい商品、気をつけたい法規制の例、輸送方法と通関・コストについてなど、45分で基本ノウハウを簡潔に伝えると、実践編として場所をセミナーステージから海外出展ブースへと移動した。ツアーでは、参加者らに「どういったスタンスで話をはじめるかが重要」、「展示会では海外トレンドがわかることがメリット」などポイントを交えつつ、実際にブースに立つメーカー担当者やデザイナーに「代理店はいるか」といった簡単な会話からスタートするようすを実演しながら、フランス、ドイツ、イタリアなどのパビリオンやメーカーブースを30分ほどかけて回りツアーを終了した。

最後に「海外取引には、納品時期が遅れるなどアクシデントがあるというリスクを前提に、最初はとにかく小さく少しずつ進めていくことがポイント」とし、まずは展示会でカタログ集めからでも積極的にコンタクトを取るよう促していた。

セミナー・ツアーは6日の最終日も10時30分から開催する。聴講は無料(事前申込の必要なし)。

【「インテリア ライフスタイル」概要】
名  称:インテリア ライフスタイル / Interior Lifestyle Tokyo
会  期:2014年6月4日(水)~6日(金)
開催時間:10:00~18:00 (最終日は 17:00まで)
会  場:東京ビッグサイト 西1・2・3・4ホール + アトリウム
主  催:メサゴ・メッセフランクフルト(株)
入 場 料:2,000円(招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)

来場事前登録
https://www.mmfcservice.com/ilt2014/ja/regist/index.htm

 

グローバルエリアでは、主催者が用意した「代理店募集中」や「日本語対応OK」のステッカーをブースの目立つところに表示する海外出展者の姿も。また、入口には海外ビジネスサポートデスクが設置され、出展者とバイヤーをつなぐサポート体制を整えていた