日本コンベンション事業協会(CPA)は6月5日、東京の国際文化会館岩崎小彌太記念ホールで「平成26年度総会」を実施した。
総会の冒頭に分部日出男会長が日本PCO協会との統合について説明。両団はコンベンション関係企業が業界の力を集約し、総意を社会に伝えMICEを産業として確固たるものとにするという目的が合致したことから、6月3日に統合に関する予備的合意に調印したことを会員に説明した。これまでに叶わなかった両団体の統合が実現的に向かっていることについて、コングレの故隈崎守臣代表取締役会長(当時)と日本コンベンションサービスの近浪弘武代表取締役社長の会談や、両団体の代表者による話し合いを重ねたことなどを明らかにした。
総会では25年度の事業報告と収支報告が承認された。また、平成26年度の事業計画としては下記の事業と予算が採決された。
-基準化・標準化事業
セミナー事業、コンベンションのための大規模災害・防災マニュアル作成の手引きVer2.0作成。
-ニューテクノロジー事業
さまざまな分野における注目のアイテムが講師となる「トレンドシリーズ」を2回目開催
-技能向上事業
夏季勉強会、技能向上研修会の開催
-会員・交流事業
お茶事研修会、会員交流フォーラム、設立15周年祝賀会、交流ゴルフ会、中間総会見交換会の実施
-広報・宣伝事業
IME2014出展、月1回のメルマガ発信を通じたCPA及び各専門委員会の広報宣伝活動、非会員向けメルマガ購読申込み機能構築、ホームページアクセス分析の継続実施とアクセス増の施策検討と実施、15周年事業をkeyとした広報宣伝活動推進
-女性部会事業
第2回MICE女性ネットワーキングイベント、交流フォーラム、海外視察ツアー
など
また、役員改選については副会長にコングレの武内紀子代表取締役社長が加わったほか大きな変動はなかった。これは日本PCO協会の統合が進んでいる最中であることから、最小限の改選とすることが分部日出男会長から説明があった。
総会終了後は同協会15周年講演として、徳川記念財団理事長の徳川恒孝氏が登壇。「日本人の遺伝子 – 外から見たグローバリゼーション」をテーマに、氏が貴重な体験から実感した、海外にとっての日本の特異性について語った。