MICE専任者を置きインセンティブ推進へ ~トロント観光局~


カナダの建国記念日に当たる7月1日に、トロント観光局が東京都港区のアカデミーヒルズでレセプションを開催。特別協力のMPIジャパンチャプターの会員をはじめ、企業のミーティングプランナー、イベントプランナー、旅行会社などから多数のMICE関係者が参加した。

トロント観光局のMICEマーケティングマネージャーの神田博夫氏は、600万人の人口をもつカナダ最大の都市・トロントの、MICEディスティネーションとしての魅力を紹介。

現在トロントが注目されている理由として、成田便に加えて7月2日から、羽田からも直行便が就航すること、25%近い視聴率を記録しているNHK連続テレビ小説「花子とアン」のモチーフともなっている「赤毛のアン」の舞台であるプリンスエドワード島に近いこと、安全・安心・フレンドリーな都会であること、2017年に建国150周年を控えさまざまな記念イベントが企画されていることなどをあげた。

また、直近のMICE開催実績として、ワールドプライド、ライオンズクラブ97回大会、ミリオンダラーラウンドテーブルなど大規模なインセンティブ・イベントの事例を紹介した。

カナダ最大のMICE施設ダイレクトエネルギーセンターとオールストリームセンターの施設の概要も説明。約9万2903㎡の展示スペース、1万4864㎡の会議スペースという規模だけでなく、環境配慮や最新設備の導入など、質の面での充実ぶりをアピールした。そのほか230ホテル、4万室、9000軒のレストランなどの受け入れ体制について十分なキャパシティがあるという。

トロント観光局の日本事務所業務を受託しているアビアレップス・マーケティングガーデンの日本支社長の嶋田智之氏が自社のサービスを紹介。今年5月のMICEチーム設立や、20を超える観光局の日本事務所代行業務を行なっていること、中国で新たな拠点設置ラッシュとなっていることなど、同社の積極的な事業展開を明らかにした。

特別協力となっているMPIジャパンチャプターからは浅井新介名誉会長が乾杯の挨拶。「トロントは 私自身も大好きな街。MPIも世界大会を開催したこともあり、世界的に認められた魅力あるディスティネーションとなっている。日本人が入っても目立たない、 多様性を容認しリラックスできる土地柄」など近隣のシカゴ勤務の際の思い出を交えて、トロントの魅力を語った。