統合後の団体名称はJCMAに CPA/JAPCO

12月9日、東京国際フォーラムで、来年6月に統合予定の日本PCO協会(JAPCO)と日本コンベンション事業協会(CPA)がそれぞれ臨時総会と中間総会を開催。新組織設立に向けた協議の内容を会員向けに説明した。

新組織の名称は一般社団法人日本コンベンション協会(Japan Convention Management Association – JCMA)となる。

二つの協会が統合し、コンベンション業界のあらゆる事業者が集結すことにより、産業として確固たる位置づけを実現する。新たに「人が集うと世界が動く」を合言葉にFace to Faceの交流を通じて世界とつながり、大切なコンベンションのパフォーマンスを向上し、そこに新たな価値を創造し、感動体験を世界中に展開する専門家集団「一般社団法人日本コンベンション協会として生まれ変わる、と説明した。

JCMAのビジョンは「グローバル経済と世界平和への貢献」人が集うと世界が動く、として、Face to Face の交流を通じて世界とつながり、社会に貢献することとした。

目標として以下の3点を挙げた

(1) コンベンション事業分野を日本の主たるサービス産業のひとつとして位置づけ、信頼される業界を確立し、世界中から多くの人々を呼び込み、地域や日本の発展かを促進する

(2) コンベンションを含めMICE全般の集客交流産業を通じて、学術・文化・スポーツの発展とグローバル経済の活性化に寄与し、高度な知識や技術の向上に努め国際社会に貢献する

(3) コンベンションのみならずMICE産業に広く従事する事業者の集まりとして、海外・国内の広いネットワーク構築と交流を図り、業界の豊かな発展・進行に寄与するとともに、相互に研鑽を積み人材育成に努める

また、アクションプランとして次の6つの活動を掲げた

(1)提言活動
業界の総意をまとめ、行政や関係機関に対して提言活動を行なう

(2)教育・人材開発活動
コンベンションやMICEにふさわしい人材を発掘・育成し、一方すでに経験を積んだ人材は業界で協力して、さらに優れたスペシャリストとなるように研鑽させる。

(3)ネットワーキング活動
協会内はもとより海外・国内のMICE業界団体・人材との交流や連携を図り、最先端情報の共有、最新技術、アイデアの交換等を通じてネットワーキングを推進して、ビジネスチャンスを拡げる

(4)広報・啓発活動
コンベンションやMICEのプロモーションのためにメディアやイベントを通じた啓蒙活動を行なう

(5)ビジネス創出活動
コンベンションやMICEビジネスの拡大を目指し、業界内より広くアイデアを募集し、独創的な事業をつくりだす

(6)ナレッジ化活動
コンベンションやMICEの実態調査を実施し、統計を把握することにより、コンベンション産業の「見える化」をすすめる

同日夕刻には、初の合同行事として意見交換会が実施され、両団体の会員や多くのMICE関係者が集い、親睦を深めた。

 

意見交換会では、コンベンション事業協会(CPA)の分部日出男会長と日本PCO協会の近浪弘武代表幹事が2人で挨拶を行ない、早くも息のあったところを見せた
 

 

新団体への期待を述べた観光庁MICE推進担当高橋良明参事官(左)
日本政府観光局(JNTO)松山良一理事長(中)は、近浪・分部氏はじめ両団体の会員にエールを送った。
乾杯の発声は来賓から日本イベント産業振興協会の太田正治専務理事(右)が行なった。