イベントの震災対策考えるセミナー実施 ~日本コンベンション事業協会~

1月20日、日本コンベンション事業協会の基準化・標準化委員会は、港区六本木のアカデミーヒルズ49で「“逃げ込める街”森ビルの震災対策セミナー」を実施した。

第一部は森ビル震災対策室事務局の寺田隆氏が同社の震災対策について説明。阪神・淡路大震災を契機に「逃げ出す街から逃げ込める街へ」とコンセプトを掲げて、災害に強い街づくりに取り組んだという。

六本木ヒルズの優れた耐震装置、都市ガスや灯油による発電および東京電力からの供給など3重の安全性をもつ電源供給、地震検知システムや震災井戸の設置、防災備蓄品の準備というハード面の充実に加えて、震度5強以上で自動的に震災対策組織に移行することや、社員だけでなく自治体と連携した震災訓練実施といったソフト面の整備も進めている。

第二部は、「逃げ込める街のカンファレンス施設~アカデミーヒルズの防災計画と運営~」と題して、同社アカデミーヒルズ事業部の坂本和也氏が講演。多い時で2000人が滞在するアカデミーヒルズでの対策として、年2回の防災訓練、消防設備講習、階段避難車講習に加えて、独自の机上訓練についても言及。ロールプレイを取り入れた机上訓練は、人数が少なくても、小さなスペースでも、実施できる運用効率の高い防災訓練としてその手法や効果を紹介した。