コアPCO責任者来日し ビジネスモデル語る ~東京観光財団講演会~


東京観光財団は1月28日、国際コアPCOのケネスグループから講師を招き「国際会議運営・関連事業者向け講演会」を実施した。

ケネスグループはPCOとして約50年の歴史をもち、48か国110都市で約3000件の医学系国際会議を運営してきた。長期間にわたる学協会とのサービス契約とサプライヤーとのビジネス関係構築で高い信頼性と購買力、主催者のニーズの要望への柔軟な対応などでその地位を築いている。

講演では購買担当役員のシャイ・コレンブルム氏が同社のビジネスモデルについて解説。国際会議運営の収支を同社がリスク負担、プロフィットシェアをするなど、国際会議主催者と密接に結び付いた同社のビジネスモデルのメリットやその手法について解説した。また、学会での登録料収入のほかに、スポンサーイベントの実施、出展ブース、会場内のバナーやデジタルサイネージ、ホテルや航空券手配といったものからについても、購買部によるセントラルバイイングで、強固なバイイングパワーを保ち、国際会議の収入確保に努めていることを語った。

際会議運営を手掛けるラヤ・フーグテン氏は、スポンサード獲得や出展企業募集などのノウハウのほか、開催地決定までのプロセスなどを解説した。

参加した来場者は日本とは異なる学会とPCOとの関係性について強い関心を示し、同社の事業内容について多くの質問が寄せられた。