世界らん展開催~25周年の日本大賞決定~


「世界らん展日本大賞2015」が2月14日(土)から22日(日)の9日間、東京ドームで開催されている。洋蘭、東洋蘭、日本の蘭など世界各地のさまざまなジャンルの蘭を一堂に集めた展示会となる。今回の出展総数は世界23か国・地域が参加し、約3,000種、約10万株、250万輪以上の蘭が展示され、審査申請総数は1,232点に及んだ。

最も優れた作品に授与される「日本大賞」が会場中央のシンボルオブジェBirthの場所に展示されている。「日本大賞」は794作品の中から選出され、18本の茎に1,722輪の大作を出品した座間洋らんセンター(神奈川県)の加藤春幸氏が受賞した。会見で加藤氏は、「この日に合わせるのは大変でしたが、開花を計算し調整しました。4年前雷が落ちて何千という蘭がなくなってしまったが諦めなくてよかったです。みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。少しでも多くの方にみていただきたいです」と語った。


開催中は25周年を記念して、国内初公開となる蘭の妖精「オルキス」、英国のバッキンガム宮殿の蘭、ヨーロッパの大財閥ロスチャイルド家の蘭を特別に展示する。また、25周年企画として、Massa Nakagawa氏と假屋崎省吾氏による展示や、海洋博講演沖縄美ら海水族館の展示なども行なわれる。展示だけでなく、多彩なステージイベントや公式グッズの販売もあり、メモリアルイヤーにふさわしいコンテンツを用意している。

会期前日の開会式では、高円宮妃久子殿下と承子女王殿下が臨席し、「1993年から皆勤賞で伺わせていただき、毎年すばらしい時間を過ごさせてくれます。25周年を迎える今年は、テーブル・ディスプレイを各国の駐日女性大使にお願いしました。心より御礼申し上げたいと思います。また、このらん展がこの先も続いていく事を心より願いまして挨拶とさせていただきます」と述べた。

主催は世界らん展日本大賞実行委員会(読売新聞社、NHK、世界らん展組織委員会)。来場者は18万人を見込む。