「第7回夢メッセみやぎ講演会・交流会」を開催

夢メッセみやぎを運営するみやぎ産業交流センターは、2月24日、宮城・仙台市のホテルモントレ仙台で「第7回夢メッセみやぎ講演会・交流会」を開催した。

講演会は、日頃夢メッセみやぎを利用する主催者・出展者・展示会関連会社を対象に、展示会をビジネスチャンスとして活かしてほしいという思いから毎年行なわれているもので、今回で7回目。

講演会に先立ち挨拶した伊東則夫理事長は「来月で東日本大震災から4年が経過し、被災地の復興は徐々に進んでいる。3月1日には常磐道が水戸までつながり、5月には千石線が復旧、7月には夢メッセみやぎが隣接する仙台港エリアに仙台うみの杜水族館がオープンし、8月には仙台空港民営化の事業主体が決定される。また12月には地下鉄東西線が開業するなど2015年は宮城・仙台にとって大きなターニングポイントとなる。しかし沿岸部については、復興が道半ばであり風化防止のためには情報発信がなによりも大事だと考えている」とし、3月14日から仙台国際センターで開催される「国連防災世界会議」は、国内外に震災の体験と教訓を発信する貴重な機会であることを伝えるとともに、同期間に夢メッセみやぎで行なわれる「防災産業展」など関連のイベント情報について触れた。

講演会には、企業への出展サポートや自治体への講演活動を行なっているピースタイル代表の辻井勝氏が登壇し「展示会出展成果最大化セミナー」として、展示会出展のノウハウを伝えた。

 

辻井氏は、出展活動を釣りにたとえ、素人と漁師の成果が違う。よく海のこと、魚の特徴を知る漁師のように、出展者は展示会という場のこと、来場者の心理を知ることが重要と説明。実際に実施している出展コンサルティングの実績から、多くの場合、戦略の最適化を行なうことで成果は150~300%最大化すると、ポイントを紹介した。

出展での成果最大化のプロセスとして、第一に重要なことは、出展の意味の明確化。企業・事業の戦略策定に活用されるSWOT分析を書き出すことで出展ストーリも作成することができる。また、戦略を戦術(施策)まで落とし込む段階では、6W3H*を通して自社の出展を事前にひろく眺め渡しておくことが重要だとした。たとえば、明確にしづらいことの一つに、Whom(誰に)が挙げられるが、バイヤーの導入決定者といった細かい絞り込みなども施策を立てやすくすると解説した。

講演後半では、実際に出展ブースの写真を例に、装飾の考え方や来場者からの目線でみたパネル位置、展示物の置き方、来場者対応などについて具体的に指摘、よい例についても紹介するなど、専門的、具体的なアドバイスを伝えた。

*Who(誰が)、Whom(誰に)、What(何を)、When(いつ)、Why(なぜ)、Where(どこで)、Where(どこで)、How(どのように)、How to(どうやって)、How much(いくらで)

その後の交流会には、73名が参加。参加者によるPRも行なわれるなど、情報交流の場となった。