~外食ビジネスウィーク2015~
外食産業の最先端の情報を発信する展示会「外食ビジネスウィーク2015」が8月26日から3日間、東京ビッグサイトで開催される。食の安全・安心、少子高齢化、インバウンドの増加、海外進出、人材不足、喫煙規制などといった飲食業界の課題に対し、解決の糸口の場として日本の外食市場を牽引していく構えだ。
実行委員長を務めるトレードショーオーガナイザーズの堀正人氏は「毎年、この展示会に合わせて出展社は新商品やサービスを用意し、発表の場とするスタイルが定着してきている。来場者も、年に一度の仕入れ・購買の場として定着してきた」と話す。
家計に関する経済の悪化は1998年以降だと言われるが、外食産業に関しても98年の30兆円をピークに縮小傾向にある。これを転換期と捉えて、業態に区切った展示会を展開することで、横断的な発展が期待できるという。例えば、昼と夜で提供するメニューが変わる二毛作店などを検討していたり、〆の一品のメニューを考えている居酒屋店主が、会期中に同時開催するラーメン展で素材探しがすぐにできるなど、多様化する店舗経営のニーズに対応し、来場者の期待に応えている。「外食業界が大きな転換期であるからこそアイデアが生まれる場にしたい」(堀氏)という想いをこめた展示構成だ。
また、近年では外食店舗の経営者や店主の一大課題である運営の効率化に対応した商品やサービスの出展が多い傾向だという。特に今年の会期では、来客増に向けての販促システムのサービスや、衛生面でのサービスなどの分野で多くの出展が見受けられるという。まさしく「この展示会は日本の外食産業の課題へのソリューション提供の場であり、新しい商品やマーケットの創出の場」(堀氏)だ。
展示以外では、毎年人気の専門セミナーが充実している。店舗経営に欠かせないハウツー系のセミナーや、普段は聞くことのできない有名店主が登場するセミナーや実演、またインバウンドに対応したハラルセミナーなども開催。今後も課題解決を先取りし、新マーケットの創出を目指すことで、さらには海外バイヤーを取り込む計画も実現化に向けて動いていく。
また、地域ごとに異なる食文化や素材があることから、さらなる地域の外食産業活性化を目指して東京を柱に、去る5月には関西で第8回目を開催し、来る10月に九州で第2回目の外食ビジネスウィークが開催される。
【展示会データ】
「外食ビジネスウィーク2015」:第10回ラーメン産業展/第6回そば・うどん産業展/第6回パスタ産業展/第8回居酒屋産業展/第4回日本全国名産品・特産品展/第7回飲食店開業支援展/第4回ホテル・日本料理産業展/第3回カフェ・喫茶産業展/第5回店舗環境改善展/第6回販促・店舗装飾EXPO/第6回フランチャイズ・独立開業支援展
会期:2015年8月26日(水)~28日(金)
午前10時~午後5時
会場:東京ビッグサイト