男女雇用機会均等法が制定されてから約30年が経ち、女性が社会で働くことがあたりまえの時代となった今、新たに女性の活躍を目的とした「女性活躍推進法」が成立した。
展示会・MICE業界でも多くの女性が働いており、女性の活躍の場として注目されている。今回は、今後の発展を担う女性たちをクローズアップし、業界で働く意義や意味をそれぞれの視点から紹介する。
(掲載=『見本市展示会通信2015秋季特集号』より一部抜粋)
①仕事の魅力・やりがいとは
久保田友恵さん
(東京ビッグサイト 会議室担当)
施設側の立場から、主催者さんの要望に対して、厳しく言わなければならないことがあります。細かく調整を行ない、当日本番を迎えたときに、不備などがなく、またよい雰囲気で開催でき、来場者さんにも主催者さんにも喜んでいただけたときが、最もよかったなと思う瞬間です。
草柳友美さん
(日本能率協会 展示会担当)
営業から販促、施行、当日の運営など、展示会開催業務に関することをすべて一貫したプロセスで体験できるという点です。また業界ごとに全然違う方々とお会いできる度、転職したような気分になれます。
小泉恵子さん
(メサゴ・メッセフランクフルト 展示会担当)
展示会というものは地道な業務の積み重ねだと思います。出展者さんとお話していく中で、はじめはなかなか読み取れなかったニーズを理解できてきたときにやりがいを感じます。また、会場をゼロから作り上げたとき、こういったことを常に繰り返して、進化させていくことが面白いと思います。
牧野加奈さん
(ムラヤマ ブース施工担当)
展示会業務以外に新製品発表会などのステージを作ることもよくあるのですが、現場はピリピリした気が抜けない雰囲気です。しかしその自分の携わった現場がその日の夕方のニュースで放映されるなど、メディアで世に出たのを見た瞬間、苦労が報われ、誇らしい気分になれます。
近藤真里奈さん
(サクラインターナショナル ブース施工担当)
海外の案件をメインに担当するようになり、日本の展示会のクオリティを海外で実現させるためにどうしたらよいのか、というギャップを埋めるために海外へ行っています。どうやったらコミュニケーションがもっとうまくとれるのか、スケジュール管理がきちんとできるのかというプロセスについて、ステップアップさせていくことが自分にとってやりがいを感じることの一つです。