1955年に「国際冷凍機展」からスタートし、今年で39回目を迎える「ヒーバック&アール ジャパン2016 冷凍・空調・暖房展」が、2月23日から26日まで過去最大規模で開催される。グローバルな成長産業である冷凍・空調分野において、ものづくり日本の技術力の強みを広く国内外へアピールしていく構えだ。
今回は日本の得意とする “ヒートポンプ技術”を中心に、「温度」へのこだわりを追求し“GOO℃FUTURE~さあ、グッ度な未来の冷熱技術を見にいこう。”をテーマスローガンとして掲げる。ヒートポンプ技術が最大の鍵となる冷凍・空調分野では、ものづくり日本としての製造業の強みが発揮でき、高い技術力を確立してきた。
デバイスの組み合わせとなったパソコンや家電製品等は、日本のメーカがグローバルな価格競争で打ち勝つことは難しいものの、精密な作業工程の必要なエアコンの世界的なシェアは常に20~30%を占める。温暖化の影響で欧米でのエアコンの需要が拡大しており、またインバーター制御の技術は省エネにつながることから、米国ではセントラル空調からルームエアコンタイプに切り替えが進んできている。冷凍・空調分野は今後も需要の伸びが見込まれる。
「日本の技術は世界的に注目を集めていることから、海外からの出展者は30社以上。日本の素晴らしい技術をここから世界に発信していきたい」と、日本冷凍空調工業会の木村俊総務部長は語る。
昨年4月からフロン排出抑制法が国内で全面施行され、また11月にパリで開催されたCOP21では世界の気温上昇を2度未満に抑えるための取組みが決定した。世界的な地球環境課題の解決にヒートポンプ技術が寄与できる部分は大きい。エネルギーの有効利用の面からも、日本の技術の普及を期待したい。
展示会:ヒーバック&アール ジャパン2016 冷凍・空調・暖房展
会期:2016年2月23日(火)~26日(金)
時間:午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)
会場:東京ビッグサイト