滋賀県は“水と環境”をキーワードにしたエコツーリズムMICEを推奨している。
同県のシンボルは400万年以上の歴史を持つ琵琶湖。一時期、赤潮が異常発生するなど水質悪化が問題となったことがきっかけで、県民による水と環境を守る取り組みが開始された。その結果、1980年に「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」を制定し、2015年には日本遺産として「琵琶湖とその水辺景観」が文化庁より認定されている。
また、約2年毎に世界各国で行なっている世界の湖沼および湖沼地域に関する環境問題や解決に向けた国際会議「世界湖沼会議」は、1984年に滋賀県の提唱により開催したことが始まりで、環境に対する意識は高い。
びわこビジターズビューローの三谷保・誘致事業部長は「滋賀県は琵琶湖と共生してきた。そのため自然が豊富にあり、来訪者はそこに根付いた地域の思いや魅力、そして心を尽くしたおもてなしを肌で感じてもらいたい」と語った。
琵琶湖とともに成長し続ける滋賀県。今後も環境に関する会議や学会など、滋賀県ならではの誘致を行なっていく。
→季刊誌「EventBiz(イベントビズ) Vol.2」より抜粋
2015年12月9日・10日に開催した「第25回国際ミーティング・エキスポ」(IME2015)の取材記事より
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