前田建設工業は6月29日から7月1日まで東京ビッグサイトで開催された「第29回インターフェックスジャパン」に出展した。同社は原薬製造施設の設計や施工を手がける。
ブースでは、施設計画最適化ICT技術を紹介。これは工場などの施設計画を立てる際、IE(インダストリアルエンジニアリング)の業務効率化の手法を取り入れた計画を立て、シミュレーションから効果検証までを一貫して行なうというもの。顧客のニーズや課題に対応した“利益を生む”工場計画を立てることができる。
また、操業を止めることなく行える施設リニューアル技術も紹介した。通常、工場の内部レイアウト変更をともなう工事は操業を停止する場合が多いが、この技術を用いることで工事期間中でも工場を稼働しながらの施工が可能だ。
今回の出展では、新たな試みとして展示の見せ方にこだわり、出展効果のアップをはかった。展示会で主流ともいえる展示パネルをなくし、大画面タッチパネルモニターを複数台設置した。動きのある映像と出展者による解説で、来場者がより理解しやすく、会話の弾むブースづくりを目指した。アテンドしやすい環境をつくることで、来場者の滞在時間増加もねらいの一つだ。商談テーブルにもタッチパネル画面が組み込まれ、スマートに商談を行なうようすも伺えた。同社建築事業本部の杉野康之・グループ長は「展示会を名刺収集の場に留まらせず、その先の商談まで強く意識した。今後も“質の高い展示”で来場者をお迎えしたい」と次回出展にも積極的な姿勢をみせた。
展示会データ
展示会:第29回インターフェックスジャパン
会期:2016年6月29日~7月1日
会場:東京ビッグサイト