ゲームマシンや遊具の最新機種に加え、アーケードゲームの大会やステージが楽しめる日本アミューズメントマシン協会(JAMMA)と全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)からなるジャパンアミューズメントエキスポ協議会(JAEPO)主催の「ジャパン アミューズメント エキスポ2017」が2月10日から12日の3日間、幕張メッセで開催される。今年はじめて、niconico主催の「闘会議2017」と同時開催となることから注目を集めており、3日間で7万人の来場者を見込む。
従来のゲーム業界とアミューズメントマシン業界は、両者コンテンツの融合が進んでおらず、ゲームセンターになじみのある客層とインターネットになじみのある客層は大きく違っていた。しかしブラウザゲーム・スマホゲームなど、互いのコンテンツの親和性が高まった今、闘会議とのコラボで普段ゲームセンターに足を運ばないユーザーを呼び込む狙い。展示会の中のみという従来の枠を超えて、ニコニコ動画の視聴者680万人の存在も業界の追い風として期待がかかる。
主催者イベントでは、一般来場者向けにテレビゲームの大会に、音楽ゲームの大会とメダルゲームの2大会を加えた3つのイベントを予定している。女性など今までメダルゲームを体験したことがないユーザーにも楽しんで欲しいとの思いから、フリープレイの時間が設けられるほか、人気のUFOキャッチャーも無料で楽しめる。
業界はここ数年低迷の状態が続いたが、話題になったブラウザゲームやアニメがアミューズメントマシンに導入されはじめたことで、新規ユーザーの開拓に繋がったことや、一昨年の青少年に対する風営法の緩和から、ショッピングセンター内のゲームコーナーなど、家族連れでの利用者も大きく増えたことなどを背景に勢いを取り戻しつつある。
AOUの河野敬一・事務局長は「スマホを中心としたインターネットゲームが主流となり、その影響でゲームセンターは以前と比べ大きく規模が縮小したものの、人とふれ合い、コミュニケーションをとるといった、空間を楽しむ場所だということを改めて発信していきたい」と語った。“リアルな体験”がキーワードとなる今、ゲーム業界の融合により新たなアミューズメントビジネスが生まれることを期待したい。