【展示会インタビュー】「Gastech(ガステック)」日本初開催へ(3)

テクニカルセッションを充実

初日のメインセッションはアラブ首長国連邦の国営石油会社のCEOであり大臣でもあるスルターン・ジャーベル氏をはじめとする世界のエネルギー業界を代表する方々が、今後5年10年で何が起きるかを議論する場所で、開催国政府機関による挨拶では経済産業省資源エネルギー庁にもご協力いただく。今まではコマーシャルコンテンツが中心だったがここ数年でテクニカルな側面もフォーカスされてきていて、今回はテクニカルセッションを充実させた。日本企業からも論文が提出されているので注目してもらいたい。VIPプログラムは完全招待制で、世界の大臣クラスや企業のトップクラス250名が参加する。

その他のプログラムだが、Young Gastechでは若手育成のため入社3年目くらいまでのエンジニアやエネルギー業界を目指す学生を集める。ノミネート後に論文を提出してもらい、通った人はカンファレンスを無料で聴講できる。今回で2回目を迎えるWomen in Energyはエネルギー業界においていかに職場に多様性を持たせ、業界を生き残るかという観点で展開する。LNGプロキュアメントフォーラムは調達が大事なエネルギー業界において大きな権限を持つ燃料部長や原料部長に集まっていただくミーティング。

日本では有料カンファレンスというと全部を聞くことが目的になってしまいがちだが、海外の場合はその場にいることも大事だ。要人と話せるようにラウンジは大きくとってあり、カンファレンス中に話している人も多い。

展示面積も日本の展示会と比べると大きく、カタールガスなどは650㎡も使っている。ただブース内の建造物自体は少なく、コーヒーやサンドイッチ、あるいは夕方からのシャンパンを飲み交わしながら話をするためのスペースとなっている。2階建てのブースも多いので、物量が違うと感じていただけると思う。日本のコンソーシアムは入口付近に集中していて、東京ガスやJERAなどほかの展示会には滅多に出さないような企業を見ることもできる。

世界各国から2万5000人ほどが参加し、展示会は8割が国内で2割が海外、カンファレンスは8割が海外で2割が国内から参加をすると見込んでいる。

【初のコンソーシアム方式を導入】BACK

【業界のための業界によるイベント】BACK