展示会やイベントで、運営スタッフ同士のコミュニケーションに欠かせないツールがトランシーバー。
現在、日本国内で使用可能な製品は約20メーカー、約200種類もの製品があり、正直どれを選べば良いのかイベント運営初心者には判断しかねる。
そこで、年間2万3000台を販売し、各種イベントでも多くのレンタル実績を持つエクセリにイベントシーン別のオススメ製品を聞いてみた。
◆スマートフォンで代替できるか
スマートフォンを保有する個人の割合は2016年で56.8%(※)と普及が進む中、専用アプリも多く開発され、スマートフォンをトランシーバー代わりに使うことも可能になった。
しかしながら無料のアプリが使用できるという魅力はあるものの、機能面・実用面ともに既存のトランシーバーに軍配が上がっているのが現状だ。
「円滑に情報伝達・共有する」ことのみに特化したシンプルさが今もなお使われ続ける理由のようだ。
(※総務省「平成28年通信利用動向調査」より引用)
◆イベントシーン別オススメ製品
(1) 国際会議
▶パナガイド
音声が鮮明に伝わり、機材不具合が少ないため国内シェアが高い人気製品。
一方通行の通信になるが、送信機1台に対し、受信機は無制限で追加できることが特徴。
▶海外無線ガイドシステム
世界各国の電波法により定められた周波数帯がそれぞれ異なるため、トランシーバーは基本的に国外使用ができないが、同製品は各国で認証されているため国外でも使用可能。
(2) 展示会
▶TCP-D551
(大規模展示会向け)
屋外や異なるフロア間でも使用可能。
同製品は出力5W(日本の電波法では最大)の簡易無線の中でも一番コンパクトな端末で使いやすい。
▶FTH-508
(小規模展示会向け)
出力が小さいため、ワンフロアでの使用が推奨されるが、その分小さくて軽い(本体約120g)。
乾電池1本で約33時間動作が可能。
(3) 野外フェス、マラソン大会
▶IP501H
(大規模イベント向け)
Docomoの電波が入るエリアで繋がる。マラソン大会など長いコース沿いでの使用に対応。簡易無線機と同じ使用感で、同時通話および複数通話が可能。
▶GDR4800
(小規模イベント向け)
ノイズキャンセリング機能やチャンネルを音声で知らせるガイド機能を搭載。
電波の飛びに関しては、市街地1km程度、郊外2km程度。交互通話。
◆価格について
トランシーバーを購入・レンタルできる会社は多く存在する中、「無料お試し、アフターフォロー、コンサルタント提案などのサービスを含めてもAmazonより安く販売できる」と語る同社営業チーム・チーフ尾形哲氏。レンタル利用料金も利用者の状況に合わせ「どこよりも安く」対応できるとのことだ。
<取材協力>株式会社エクセリ https://www.exseli.com