本日、東京都立産業貿易センター台東館で「クリスマスおもちゃ見本市2017」が開幕した。玩具業界では毎年6月に開催されている「東京おもちゃショー」(主催:日本玩具協会)と並ぶ2大展示会で、開幕式から大勢の業界関係者や報道機関が押し寄せ、大いに盛り上がりを見せた。その模様をレポートする。
開幕式
主催団体からは実行委員会の山縣常浩会長が挨拶。「本見本市の来場者は増加しており、出品者は50社を超えた」と語り、会期前に小売及び流通業者の方々の事前投票により実施した人気投票“プロが選んだクリスマスおもちゃ2017”には600人以上が回答したと明かした。
後援団体からは日本玩具協会の富山幹太郎会長が挨拶をして、「本見本市により、メーカー各社とバイヤーが良いイメージを共有し、業界を盛り上げてほしい」と期待を述べた。また、近年クリスマスの盛り上がりがハロウィンに押され気味なことを受け、米国や欧州、中国の玩具見本市などを参考にして年末年始商戦を盛り上げていきたいと展望を語った。
式の最後には“プロが選んだクリスマスおもちゃ2017”の結果発表も行われた。
見事1位に輝いたのは、男の子向け玩具部門『変身ベルトDXビルドドライバー』(バンダイ)、女の子向け玩具部門『ウーニーズ スタンダードセット』(タカラトミー)、知育・幼児玩具部門『アンパンマン くみたてDIY はしるぞっ!ねじねじアンパンマンごう』(セガトイズ)、ゲーム・パズル部門『地球まるごとすごろく』(メガハウス)、バラエティ部門『うまれて!ウーモ キララメガーデン(2種)』(タカラトミー)の5商品だった。なお、これらの商品を含んだ各メーカー期待の自薦商品全173点は「クリスマスハイライトコーナー」に展示された。
いよいよ開幕
開会式のテープカットが終わると、いよいよ見本市が開場だ。受付前には長蛇の列ができ、問屋、小売など業界関係者は今か今かと入場の時を待ちわびていた。
会場内にはクリスマスのBGMが流れ、サンタクロースの恰好をしたスタッフやクリスマスツリーの装飾などによって、ひと足早いクリスマスの雰囲気を感じることができた。
注目の出展
会期中は台東館の4~8階にメーカー50社、流通問屋8社が出展した。その中から特に面白いと思ったものを数点紹介する。
初日を終えて
初日の開催では、来場者からは「今年12月に公開される『スター・ウォーズ』の最新作や、先週から放送がはじまった『仮面ライダービルド』関連商品などを探しに来た。回ってみて面白かったのはタカラトミーのウーニーズ」、「毎年必ず来ていて、今回はまだ広く知られていないものを見つけたい」などの声があがっており、なかには「めちゃくちゃ商談した」というアグレッシブな来場者も見かけられた。