■「横浜街歩きナゾトキRPG ミライ物語」は、交通や施設などのインフラ、最新のIT技術、イベントが連携し、新たな街の魅力を発信するといった、日本でも初めての街が一体となったコンテンツだ。このコンテンツの魅力や可能性、MICEビジネスへの展望などについて企画運営を行うDAS㈱の小川真輔氏、アプリ開発を担当した㈱未来ボックスの青木卓也氏、MICE来場者へのPRを軸に販売などを担う㈱横浜国際平和会議場の大村正英氏に話を聞いた。
■横浜街歩きナゾトキRPG ミライ物語とは?
横浜の街を歩きながら楽しむ、周遊型の謎解きゲームで、クリアファイル型ゲームキットとスマートフォンを使用する。
プレイヤーはまず、横浜市交通局の駅5カ所にパシフィコ ロジスティクス センターを加えた6カ所のうちいずれかで、横浜市交通局発行の「ぶらりチケットワイド」つきのゲームキットを購入する。
その後、アプリをインストールすると物語がスタート。スマホを持って移動すると、プレイヤーの位置情報とアプリ内のキャラクターが連動して動き、特定のスポットへ行くとアイテムやヒントを手に入れることができる。
このようにスポットを巡りながらヒントを集め、キットの謎を解きながらシナリオを進めていくゲームだ。所要時間は約3時間で、寄り道をしながらであれば丸一日遊ぶことができる。
■最新技術で新しい魅力を引き出す
――使用するアプリはどのようなものでしょうか
青木 このミライ物語のアプリには、昨年の9月にリリースした「spot japan」というサービスが利用されています。
位置情報を集めてデータベースに蓄積し、プラットフォーム化を試みるシステムで、これを利用してゲーム中のスポットに登場するデータを作成しました。
エリアで累計600スポットを使用しています。今後も情報の追加・編集が可能で、常に情報が更新されていきます。
――このコンテンツはどんなビジネスが期待されていますか
小川 このゲームで遊んでもらうことで、おのずと街での滞在時間が長くなります。
プレイヤーが途中で食事をしたり寄り道をしたり、周辺の店舗や施設を利用することによって経済波及効果が高まります。
また、チームビルディングや企業研修にも適したコンテンツとなっております。
ゲームで使うスポットには、そのスポットに関する豆知識や歴史的な情報が蓄えられています。チームで協力して謎解きを進めていくと、例えば自分の会社の所在地の近隣をより詳しく知るきっかけにもなります。
こういった特長からも、個人のユーザだけでなく、企業団体や協会の方にも使っていただけるようなコンテンツであると思います。
■MICEや施設との連携を図る
――パシフィコ横浜はこのゲームの重要なスポットのひとつになっています。どのような連携をお考えですか
大村 リリースから一カ月を迎え、MICE利用者の中でも相性のいい催事があるということが分かってきました。……
☞この続きは当社既刊誌「EventBiz vol.8 スポーツとイベントこれからのカタチ」に収録しています。
書籍についての詳細はこちらのリンクからご覧ください。
(http://www.eventbiz.net/?p=53774)