■多くのプロスポーツチームが集客に関するさまざまな取り組みをしている。そのなかでJリーグに所属するプロサッカーチームであるガンバ大阪は、試合後にJリーグでは初となるサッカーフィールドへのプロジェクションマッピングイベント(フィールドプロジェクションマッピング)を実施したことで注目を集めた。
そこで、集客のための演出にプロジェクションマッピングを選択した理由や背景を、ガンバ大阪の営業部・竹井学氏と協力会社であるパナソニックのメディアエンターテインメント事業部・佐藤美千則氏の2人に伺った。
■新スタジアム効果でファン層拡大
2016年のシーズンより、建設費用の全てが寄付金で建設されたことで多くの注目を集めた市立吹田サッカースタジアムにホームスタジアムを移したガンバ大阪。
竹井氏は新スタジアムへの移転について「屋根のない陸上トラックのある競技場から、観客席がピッチから近く、座席もサッカーが見やすい角度に設計がされたサッカー専用スタジアムに変わったことで観戦環境は劇的に変わりました」と話す。
環境が変わったことで観客動員数にも大きな変化が表れており、以前は1試合あたり1万6,000人弱だったが現在は2万5,000人強まで増加。この観客動員数はJリーグでもトップ3に入るため、新スタジアム効果によってファン層が広がったことは間違いない。
そして、よりスタジアムを満員に近づけるために行われている集客のための演出の一つが“フィールドプロジェクションマッピング”だ。
選手たちがサッカーをプレイするフィールドエリア上に迫力ある映像を映写するというイベントで、ガンバ大阪と協力関係にあるパナソニックの協力のもと、今年3月にJリーグでは初となる第1回を、7月に第2回を行った。プロジェクションマッピングを選んだ理由について「吹田スタジアムはLED照明を採用しているため、瞬時にライトを消灯・点灯することができるので、それを利用した大規模な演出をやってみたいと思いました。ただ、実際にプロジェクションマッピングを実施できたのはパナソニックの技術サポートがあったことが一番大きかったです」と竹井氏は話す。
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本誌ではこの後
■1回目は芸術性と技術力をアピール
■ファン・サポーターファーストを一番に考えた2回目
■サッカー+αの部分でお客さんを呼び込む
と、記事が続きます。
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