観光庁は「グローバルMICE都市・都市力強化対策本部」を設置し、11月2日に第1回会合を開催した。各都市の先進的な取組みを共有し課題を抽出することで関係者の連携を深め、MICEの誘致・開催に向けた国際的競争力を強化することが狙い。
都市のブランド力向上や高い経済波及効果、ビジネスやイノベーションの機会の創出など、さまざまな効果の期待されるMICEは各国が誘致・開催に力を入れており、我が国でもオールジャパン体制でMICEを支援する官民連携横断組織の構築を図ることや国際会議だけでなく、M、I、Eの分野の取り組みを強化していくことが、今年8月に国際競争力強化委員会で中間とりまとめがなされた。
観光庁・瓦林康人審議官は「グローバルMICE都市が選定されてから約4年が経過した今、今後各都市と国とが連携していく上で何をしなければいけないのか見えにくい状況にある」
とした上で「都市が主役で都市力が非常に重要であることから、グローバルMICE都市の制度自体やそれ以外の都市への支援のあり方も含め幅広く議論していただきたい」と、述べた。
※「見本市展示会通信」766号より抜粋(2017年11月15日発行)