日本コンベンション協会(JCMA)は7月10日、観光庁長官の田村明比古氏へ「MICE国際競争力強化に関する提言」を提出した。今年4月には観光庁が日本における国際MICE全体の経済波及効果を発表しており、定量的なデータ整備がMICE関連の具体的な目標設定を可能とした。
JCMAはMICE立国日本の実現のため、①MICE業界の認知度向上とともに産業としての強化を図る、②MICEを活用したわが国の国際的ステータスの向上、③MICE開催のインセンティブが働く施策の実施の3点について提言。
①の「認知度向上、産業力強化」では開催効果が高いMICEへの集中的支援とその基準設定、誘致・開催による高い経済効果についての訴求、大学でのMICE講座開設への支援を求めた。②「ステータス向上」では国際本部の要職ポスト確保と国際・アジア本部などの誘致、学術団体の国際化と国内MICEのグローバル対応への支援、国際会議協会(ICCA)総会の誘致実現を要求。③の「インセンティブ施策」では大学などへのMICEを通じた研究・国際化支援、日本のMICE立上げ支援、競合国の政策・制度およびIR事業とMICE発展の可能性調査を求めた。
「見本市展示会通信」783号より(2018年8月1日発行)