訪日インセンティブツアーの企画力とは JAPAN Best Incentive Travel Awards 2018大賞リチャード・チウ氏に聞く

日本政府観光局(JNTO)は、訪日インセンティブ旅行のベスト・プラクティス事例を表彰する「JAPAN Best Incentive Travel Awards 2018」の受賞者を発表し、9月19日にホテルニューオータニ東京で授賞式を行った。そこで今年79件の応募のなかから大賞を受賞した康福旅行社のリチャード・チウ氏(康福旅行社)に地域選定の背景や、企画するうえで工夫した点など話を聞いた。

─大賞おめでとうございます。まずは受賞の感想をお聞かせください
ありがとうございます。レベルが高い応募企画の中で受賞できたことは大変光栄です。

─今回函館から東北を旅行先に選定した理由を教えてください
今回の企業は康福旅行社の常連客で、毎年2回ほど日本への企画ツアーを手掛けています。参加者は日本の有名どころはすでに訪問済みだったりと一般的な旅行に満足できない人たち。そこで今回は東日本大震災以降、足が遠のいていた東北は蔵王の樹氷やストーブ列車など魅力的なコンテンツがあるので良いのではと企画しました。

─企画にあたって苦労した点はありますか
今回の参加者は約500名でだいたい100名でひとつのグループに分けて行動しました。2月だったので活動時間が限られるなか、ストーブ列車やロープウェイ、スノーモービルなど一度に100名が参加できないものは時間調整が大変でした。

─康福旅行社からは何名のスタッフが同行しましたか
1グループにつき2〜3名ほどです。この人数でも対応できるように秋のシーズンに地元の企業の方たちの協力のもと下見も入念に行いました。

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