20周年を機に名称を「CEATEC」に変更

CPS/IoTの専門展示会である「CEATEC JAPAN」は2019年に20周年を迎えるにあたり、名称を「CEATEC」に変更する。

菊嶋隆史氏

運営事務局で事務局長を務める菊嶋隆史氏は「JAPANという言葉に頼るのではなく、グローバルで認知を広げていく必要がある。世界の多くの展示会を見ても、国名が入っているものはほとんどない」と話す。

20回目のロゴはアニバーサリーという言葉をあえて使わず、今後の方向性である「Toward Society 5.0」という文言を入れている。

会場構成も一新する。大きく企業/団体展示と企画展示の2つで構成され、合計で5つのエリアを設置。企業/団体展示は企業や団体が単独で商品やサービスを提案する場で、「トータルソリューション」、「スマートX(エックス)」、「デバイス&テクノロジー」の3つ。企画展示は「Society 5.0 TOWN」、「Co-Creation PARK」の2つで構成される。

企業/団体展示の「トータルソリューション」ではSociety 5.0実現に向けたソリューションや製品全般を展開。「スマートX」では特定産業を革新的に変革するソリューションや製品を提案し、「デバイス&テクノロジー」ではSociety 5.0の実現を支える電子部品やデバイス、ソフトフェアなどのテクノロジーを展示する。

企画展示の「Society 5.0 TOWN」は従来の「NEXTストリート」や「IoT TOWN」の理念を継承・発展したもので、Society 5.0で実現する2030年のまちを参加企業が構築する。「Co-Creation PARK」は2018年まで別々だったスタートアップ企業エリアと海外パビリオンを融合したもの。国内外の垣根をなくし、設立9年以下のスタートアップ企業や大学・教育機関、海外機関などが出展するほかネットワーキングイベントなども実施する。

20周年ロゴ

CEATECは1962年に「日本電子工業展」としてスタートし、64年には「エレクトロニクスショー」に名称を変更。2000年には情報・通信展示会「COM JAPAN」と統合して「CEATEC JAPAN」となり、2016年には家電見本市からCPS/IoT専門展示会へと舵を切った。