バスや船で同乗も 犬と共生できる街を目指した「横浜ドッグウィーク」開催

4月13日(土)から横浜ドッグウィークがはじまる。4月21日(日)まで開催され、横浜ベイクォーター、WANCOTT、Pancake Ristorante、パシフィコ横浜・臨港パーク(20日・21日限定)の4箇所で展開する。

開催エリアや各施設を結ぶ船「SEA BASS」は会期中、犬と一緒に乗船可能で横浜ベイブリッジ、みなとみらい21地区、大桟橋国際客船ターミナルなどの景観を一緒に楽しめるほか、Pancake Ristorante(パンケーキ リストランテ)では、愛犬同伴スペースにアーティスト平野傑による花びらのウォールアートを施し、室内で犬と共にお花見ができる仕様になっている。

「犬に優しい街は市民にも優しい」と話す竹内実行委員長。犬と人がうまく共存できているアメリカ・ポートランドのような街にしたいと語る。

主催である横浜ドッグウィーク実行委員会の竹内和彦実行委員長は初開催となった昨年と比較し、一層愛犬家への理解が深まったと述べ「今年の見所は20日と21日にパシフィコ横浜・臨港パークで行われるMarine Dog Party。また横浜市交通局の協力を得て実現したバスではワンちゃんと一緒にバスに乗って市内を周遊できる。街全体を使った犬と楽しめるイベントは日本初」と強調した。イベントは横浜市をはじめ、横浜港振興協会、横浜観光コンベンション・ビューローが後援する。

横浜ドッグウィーク実行委員会名誉顧問であり、パシフィコ横浜代表取締役の中山こずゑ氏はパシフィコ横浜がSDGsやユニバーサルの視点を率先的に取り入れていることを踏まえ「ユニバーサルな施設というのは犬にとっても優しい施設であるべき。ワンちゃんが散歩しやすいということはご年配の方やベビーカーを使う方も利用しやすい施設になりうるので、イベントに来た犬達を通じて、健康で気持ち良く歩ける街にしていきたい」とコメントした。会場となる臨港パークについては「都会にありながら船を着けることができる公園はなかなかない。大きなポテンシャルがある場所。ワンちゃんと共に横浜の空と海の近さを感じてほしい」と期待の声を寄せた。

左から竹内和彦氏、中山こずゑ氏、平野傑氏。花びらのウォールアートは平野氏がイベントのために手がけたもの。

また今回のイベントを通じて中山氏は「共存のために愛犬家のマナー意識を高めてほしい。例えばおしっこをしたら、水や消臭剤をかける。マナーを守れば公園も(犬同伴のイベントなどで)場所を貸しやすくなる」と述べ、竹内氏も「愛犬家以外の方にも『横浜の飼い主はすばらしい』と感じてもらえるイベントにしたい」と語った。

昨年の来場者は臨港パークの定点カメラ映像から、2日間で2万人と7000頭の犬が来場したと計測されており、他会場を含めて2万5000人が来場したと推測されている。