花とみどり社は「いつでも桜咲く」をコンセプトに2018年4月に「Neo SAKURA System」を制作し、レンタル・販売を開始。Neo SAKURA Systemは自然の樹木と造花でできたユニットシステムだ。展示会や式典などの会場ですぐに組み立てることができ、華やかに空間を彩る。今回はNeo SAKURA Systemが作られている、農園のようすを写真と併せてレポートする。
■扱いやすく丈夫、より華やかに
システムのリリースからおよそ1年が経過したが、3〜5mの高さで持ち運びしやすいものや、壁際に立てられるような半分のものなど新しい製品を発表している。3mほどのものなら、システムの組み立てに慣れていない人でも1時間程度で完成させられるという。
また、花の部分を開発初期の本物に近いタイプから、特別感を演出できるよう、より鮮やかな色を持つものを採用した。強度を改良し、花が枝から抜け落ちにくくなった。
■“SAKURA”以外のシステムも
桜だけでなく、紅葉などのシステムも農園では制作管理を行っており、今後も四季を象徴する植物を随時展開していく構えだ。柔軟にクライアントからのニーズに応えられるよう、体制を整えている。
すでにイベントで使われた実績もあり、展示会業界の国際会議「UFI Asia-Pacific Conference 2019」では、会場から「実際の植物を持ち込まないで欲しい」という要望があり、空間演出にこのシステムが利用された。ほかにもヘリテージカーの祭典「AUTOMOBILECOUNCIL 2019」では、会場内の高級感と春らしさの演出にこのシステムが一役買っている。
代表取締役会長の深井米三氏は「今後はただシステムをリースするだけでなく、別の植物を根本にあしらったり、LEDを仕込んだりといった、幅広い提案をしていく。また、クリスマスツリーの制作も行っているが、シーズン以外は自社の倉庫で預かる事業も視野に入れている。新しい仕掛けを使って、長続きする事業を創り上げていきたい」と話した。