7月から利用開始となる東京ビッグサイト南棟が6月28日、展示会主催者やメディアに特別公開された。会議棟、東展示棟、東新展示棟、西展示棟、青海展示棟に加わる6番目の施設で、2020年11月で利用が終了予定の青海展示棟と異なり常設の展示場となる。
南展示棟は西展示棟の奥側、ゆりかもめ有明車両基地を東に望める場所に立地。2層構造の4階建で各ホール5,000㎡の全4ホール。1階のホール1・2、4階のホール3・4は連結して1万㎡のホールとして利用できる。
今回の公開ではホール、主催者控室や商談室、会議室のほか、搬入口やトラックヤード、電気や給水といったピッチについての説明が行われた。
南展示棟までのアクセスをスムーズにするため、メインエントランスのある2階層部からはセブンイレブンやタリーズコーヒーショップが並ぶイベントプラザから歩く歩道が設置された連絡通路を新設。また西展示棟は1階と4階屋外展示場から行き来が可能だ。
東京ビッグサイトは2020年東京オリンピック・パラリンピックでメディアセンターとして活用されることから一定期間イベント会場として利用不可になることが明らかになっており、国際放送センターとして利用される東展示棟と東新展示棟はすでに準備工事に入っており現在は使用ができない。
展示会やイベント開催が制限されることから、打開策として4月から仮設の青海展示棟を開業。東と東新展示棟を活用していた大規模展示会の主催者は西展示棟と青海展示棟で開催し、両棟を無料送迎バスで連結させるなど対応を行っている。青海展示棟と既存の西展示棟、そして今回の南展示棟が加わることで2020年4月まで会場の面積72,480㎡が確保される。
2020年12月以降は東展示棟と東新展示棟の利用が可能になり、会場面積は115,420㎡と日本史上初の10万㎡越えの大型展示場となる。
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