7月31日、神奈川県のパシフィコ横浜で「Rakuten Optimism 2019」が幕を開けた。
Rakuten Optimismは楽天が2018年に米国でスタートしたイベントで、日本での開催は今回が初。“5G時代を先取りしよう。”をテーマに掲げ、ホールA・Bでは有識者が5Gがもたらす未来の形について語るビジネスカンファレンス「ワールド・ビジョナリー・カンファレンス」が、ホールC・Dでは5Gによる近未来体験や全国各地のグルメを楽しめる体験型イベント&フェスティバル「フューチャー・ワールド」が行われた。
初日のビジネスカンファレンスにはトップバッターとして慶応義塾大学名誉教授/東洋大学教授/元国務大臣の竹中平蔵氏が基調講演に登壇。第4次産業革命について人工知能(AI)、ロボット、IoT、ビッグデータ、シェアリングエコノミー5つが構成要素であるとした上で、「社会変革のためには自由に実験を行えるサンドボックス、そして街全体に新技術を詰め込めるスーパーシティの2つが必要だ」と語った。
オープニングキーノートには楽天の三木谷浩史社長が登場。同社の5Gへの取り組みについて説明し、今後の5Gを使った事業展開について「楽天グループでは通信機器を完全仮想化することで投資金額を抑え、安価で柔軟なサービスを提供する」と声明。通信規格が変わる度にハードウェアを変えなくてはならない現状に、一石を投じる姿勢を見せた。
Rakuten Optimismは8月3日までの開催。ビジネスカンファレンスは日によって5Gに関連した小テーマが設けられており、1日は「ライフスタイル」「モビリティ」「ブランディング」、2日は「医療」「スポーツ&エンターテインメント」となっている(3日は楽天証券セミナーが開催)。