サイン&ディスプレイショウ2019開幕 サイネージやネオンサイン、印刷機器など一堂に

サイン&ディスプレイショウが8月29日、東京ビッグサイト青海展示棟で開幕した。サイン&ディスプレイショウは看板やディスプレイの製作・作成商材に特化した展示会で今年で61回目。

開会式では後援の東京都から産業労働局商工部経営支援課課長川崎秀和氏が挨拶。「東京2020オリパラまであと1年を切り、ラグビーW杯ももうすぐ開催する。東京の魅力を世界に発信するためには都市景観は重要な要素。屋外広告物は単なるメディアにとどまらず成熟した都市空間を演出するうえで重要な役割を担っており、みなさんの役割は大きいもの」とコメントした。続いて主催である東京屋外広告美術協同組合の中川知明理事長が、組合が創立70周年を迎えたことに触れ「ここまで続けてこられたのは来賓や出展者、参観者のみなさまのおかげで、今年は130社、326小間の規模で展開できた」と話し、来年のオリパラについても「盛り上げていきたい」意気込みを述べた。

コンサートやライブの運営や照明、音響など総合制作を手掛ける東京ライヴクリエイツは「サイン・ディスプレイ方面にも事業展開していきたい」と今回初出展。ブースには昨年から導入したという天地左右300mm×1900のフェイス型LEDディスプレイを展示していた。レンタル、販売ともに対応しており、映像コンテンツの制作も行うという。

 

「サイン&ディスプレイショウは6回、ジャパンショップは2回ほど出展している」と話すのは行燈や提灯の製造を手掛けるちょうちん造形。商業施設や屋内外のイベント、展示会での装飾としてだけでなく、看板・サインとしての提灯を提案した。

上部に掲げられた大きな提灯はイベント用にレンタルにも対応。外幕は和紙ではなくインクジェットで印刷可能な素材を使っているため外幕だけ企業ロゴのようなオリジナルのものを印刷することが可能だ。その場合外幕は購入、骨組みはレンタルとなる。担当者は「和を強調するイベントが多くなっているが、本物の和紙を使った提灯は100万円以上することもある」とコスト削減にもつながる点をアピールした。

サイン&ディスプレイショウは8月31日まで開催。また来年も青海展示棟での開催が決定している。