CPSとIoTの専門展「CEATEC 2019」(主催:CEATEC実施協議会)が10月14日、千葉・幕張メッセで開幕する。前日である14日、報道関係者に向けたメディアコンベンションが行われた。
企画展示「Society 5.0 TOWN」は2030年の未来の町で実現が見込まれる都市機能サービスや商業サービス、生活サービスなどを紹介するもの。初参加であるANAホールディングスでは普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」ならびにアバターサービス提供プラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」を出展。エアラインのユーザー数が世界人口の6%にとどまっていることから、時間やコスト、身体、インフラにとらわれない次世代のコミュニケーションを提案する。ネットを介して街に設置されたアバターにアクセスし、社会に参画するもので、観光やショッピングから災害救助まで広い用途での活用を見込む。newmeは10月14日リリースで、2020年東京オリパラまでに1,000台の普及を目指す。
ホール3のトータルソリューションエリアの日立ブースでは「RETAIL」、「HOME」、「WORK」の3ゾーンを展開。HOMEゾーンでは同社の冷蔵庫や洗濯機といった家電製品と、ソニーのペットロボット「AIBO」がCEATECだけのコラボを披露。冷蔵庫を閉め忘れたり、洗濯が終了するとAIBOが鳴いて教えてくれるといった、電子音にはない癒しのライフスタイルを提案する。
CEATEC 2019の出展規模は787社・団体(前年比+8.6%)、2,122小間(同+18.8%)と大幅に拡大。海外からの出展も24カ国・地域から250社(前年:19カ国・地域206社)と増加。スタートアップ/大学研究機関は170社・団体(同:162社・団体)、全体の新規出展者は304社・団体(同:345社・団体)となった。CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「出展者同士が話し合い、新たなものを生み出す共創の場を目指す」と話し、会期4日間で来場者数16万人を目標に掲げる。