横浜市は3月6日、統合型リゾート(IR)整備法に基づき策定する実施方針の参考となる「横浜市が考えるIRの方向性(素案)」のパブリックコメント(一般意見の公募)を開始した。
素案では横浜市がIR誘致に乗り出す理由について「生産年齢人口の減少などによる財政困難が見込まれており、市民の生活を守るためには都市活力を維持する必要があり、日本型IRの実現は課題解決につながる」と説明。横浜IRを起爆剤に観光・経済にイノベーションをもたらすため、オール横浜でIRを推進するとしている。
横浜IRの方向性のほか、実現による効果や地域の理解促進・合意形成に向けた取り組みについても触れられており、今後のスケジュールとしては2020年度前半までに実施方針を策定・公表。同年度中に事業者の選定・市民意見等を踏まえた区域整備計画を策定し、2021年度前半には横浜市会の議決を経て国に申請するとしている。
パブリックコメントの実施期間は3月6日から4月6日まで。4月から5月にかけて意見を取りまとめ、素案を修正。6月中にパブリックコメント結果の公表および横浜IRの方向性の策定・公表を目指す。