静岡経済研究所は新型コロナウイルスの影響を受け中止・延期となった静岡県内の主要イベント8つを対象に、開催時に想定される経済波及効果を試算した。
推計では150万人の来場者のもと、経済波及効果130億円がもたらされるとなった。静岡経済研究所では「このほかにも多くのイベントの中止が決定されている。こうした動向は社会の停滞感を引き起こし、先行きに対する不透明感の高まり、さらには消費行動の減退など、数字では推し量れない影響をおよぼすことが懸念される」と分析する。
今回試算の対象となったイベントは「ふじのくに食と花の都の祭典(2月22、23日)」「プロ野球オープン戦8試合(3月3~11日)」「サッカーJリーグ5試合(3月4~14日)」「静岡マラソン(3月8日)」「しぞーかおでん祭2020(3月13~15日)」「伊豆高原桜まつり(3月21、22、28、29日)」「静岡まつり(4月3~5日)」「静岡ホビーショー(5月13~17日)」の8つ。静岡マラソンと静岡ホビーショーは過去に同所が試算したもので、使用統計は平成23年静岡県産業連関表(静岡県統計課)。その他のイベントについては、前回の実績値や他の同類イベントを参考に今回同所が試算した。