東京都が「ロードマップ」の詳細を発表 イベント・展示会・施設についても目安

東京都の小池知事は22日、 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた休業・自粛などから経済活動を再開する「ロードマップ」の詳細を発表した。
以下、発表内容より。

※東京都のロードマップは22日の発表以降、一部改定されている。

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ロードマップは5つの柱

「ロードマップは5つの柱がある。

1つ目は緊急事態宣言下では外出自粛などを徹底し、感染を最大限、抑え込みましょうということ。

2つ目は適切なモニタリング等を通じて都民生活や経済活動社会活動、との両立を図っていこうということ。

3つ目は感染拡大の兆候を把握した場合は”東京アラート”を発動して、都民に警戒を呼びかけていくこと。それでも再要請の目安を上回った場合には、また外出自粛の再要請を行っていくというサイクルになる。

4つ目は今後発生が予想される(そうはなりたくないが)「第2波」に対応するため、万全の医療、検査体制を整備すること。

5つ目にウイルスとの長い戦いを見据え、暮らしや働く場での感染拡大を防止する習慣「新しい日常」が定着した社会を構築していこうということ。

こういう考えをベースにしてロードマップを描いた。」

休業要請を緩和するステップ

「休業要請を緩和するステップであるが、現在いる位置は「ステップ0」とする。「ステップ3」までの4段階の設定となる。

2週間単位をベースにして状況を評価して、段階的に施設の休業要請を緩和する。

「ステップ1」では博物館や図書館などの展示施設や、観客席部分を除く体育館や水泳場などの屋内運動施設への休業要請を緩和する。これにより、プロ野球やBリーグなどのプロスポーツの無観客試合の実施や、ナショナルトレーニングセンターを利用したトップアスリートの練習などが可能になる。

「ステップ2」では、学習塾や劇場、映画館、商業施設など、多くの施設の休業要請を緩和する。

「ステップ3」では、ゲームセンターや遊園地などの遊技施設等への要請が緩和となる」

イベントの開催自粛について

「イベントの開催自粛については段階的に開催可能な規模の見直しを行っていく。

現時点ではクラスター発生歴のある施設等の使用制限の緩和や、イベントの人数上限の撤廃などについては未定となっているが、今後の国の対処方針などの状況を踏まえて対応を検討していく。」

緊急事態宣言が解除されればステップ1に

「緊急事態宣言が解除されれば、速やかに「ステップ1」に入る。現在、感染者が少ない状況が続いており、この状況が続けば、次のステップへの移行を早めることも検討したい。今後の国の動向と来週の感染状況などを見て柔軟に運用していく。」

「新しい日常」の実践を

「今後、都民の皆様が暮らしの中や働く場で感染拡大を防止するため取り組んでいただきたいことを「新しい日常」と呼ぶことにしてまとめたのでご覧いただきたい。

まずは基本的な対策として、「手洗いの徹底とマスクの着用』」「ソーシャルディスタンスの確保」「3つの密を避けて行動」の3つを基本にお願いしたい。

日本人は頑張り屋さんが多いが、体調が悪いときはお出かけにならないことを徹底していただきたい。

加えて買い物、スポーツ、食事や働き方など、日常のさまざまな場面での対策をまとめたものになる。

ぜひ都民の皆様には、「新しい日常」として、日々の暮らしの中で実践をお願いしたい。」

「また事業者の方には「事業者への東京都感染拡大ガイドライン」を取りまとめた。これからも創意工夫をお願いしたい。」

「事業者への東京都感染拡大ガイドライン」
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/967/2020052202.pdf

新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ(全文はこちら)

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007967.html