新発見!小田原・箱根ツアー
パシフィコ横浜は、旅行業法に基づく旅行業(第2種)へ登録し、国際会議等MICE関連プログラムとして、MICEツアー商品などを企画・提案する事業に新たに参入している。それにより、ツアーを初企画・初主催したのが、「新発見!小田原・箱根ツアー」だ。
今回のツアーにはMICE業界関係者23名が参加した。はじめに箱根にある「岡田美術館」に向かい、敷地内の飲食施設「開化亭」へ。営業担当の西舘博氏より美術館についての説明が行われ、展示品や美術館が企画したイベントについてレクチャーを受けたのち、館内を見学した。またその開化亭では、貸切りができることも紹介された。岡田美術館にはガラス張りの施設正面に国宝「風神雷神図屏風」(京都・建仁寺蔵)を縦12メートル、横30メートルのスケールで再現した「風・刻(かぜ・とき)」(作:福井江太郎氏)が設置されており、その前では足湯を体験することができる。
次に小田原市本町にある明治26年創業の日本料理店「だるま」(国登録有形文化財)で昼食をとり、食事とともに派遣された芸者による舞踊や音曲を堪能した。施設は唐破風入母屋造りで、和室には江戸時代の屏風が設置されているなど、味だけでなく目でも日本を体感できるものとなっていた。100名以上収容することも可能で、机・椅子で食事することができる。釘を使っていない組み木造りで、大工の勉強会に利用されることもあるという。
その後、ゴルフ練習場やボウリング場など、ホテルでは珍しいアクティビティスポットを持つ「ヒルトン小田原リゾート&スパ」で忍者体験を行い、ホテル最上階に位置し、太平洋を望むことができるスカイバンケットを視察。忍者体験では姿勢についてのレクチャーを受けて「黙想」を行い、その後は忍者の歩き方や手裏剣投げを楽しんだ。小田原ツーリズムの前島真弓プロジェクトマネージャーによると、近年スマートフォンやインターネットから離れて体験する、瞑想や黙想といった精神的なリフレッシュコンテンツを求める外国人が増えているという。
最後は現代美術作家・杉本博司が設計した「江之浦測候所」を見学。石舞台、光学硝子舞台で繰り広げられる能楽囃子を鑑賞し、夏至・冬至に光が差し込む夏至光遥拝100mギャラリーや冬至光遥拝隧道など施設を散策した。