セキュアとモルフォ開発の映像解析ソフトが新会場に導入 防犯カメラから混雑・密集状況を判定

物理セキュリティのコンサルティングを行うセキュアと、画像処理技術・AI技術の研究開発を行うモルフォは、防犯カメラの映像からイベント広場での混雑状況を判定する映像解析ソフトウェア「Crowd Counting(仮称)」の導入を実施する。場所はリニューアルオープンを予定している新宿住友ビル(東京都新宿区)の全天候型アトリウム内三角広場。

導入では防犯カメラを設置し、イベント広場の混雑状況をビルの防災センターでモニタリングできるシステムを構築する。

設置された防犯カメラは、映像を解析し人数の情報を判定し、三角広場内の来場者数が一定数以上になった場合にアラートを自動発報する。エリアの入場規制などのオペレーションに活用可能で、入場者数や混雑状況の把握に要するモニタリング業務のコスト削減や、定量的な混雑状況の把握で施設内の誘導員等の運用改善などにつながる。

モニタリング画面イメージ

さらに昨今の新型コロナウイルスに関する情勢を踏まえ、人の密集情報を視覚的に表現する機能を追加開発しており、過度な密集状況が発生しているエリアを把握することができる。密集の可視化で感染拡大の防止のほか、密集による人的被害の抑制を図る。

導入場所となる新宿住友ビルの全天候型アトリウム内三角広場は2020年6月オープンを予定していたが、新型コロナウィルスの影響による政府の方針から、オープン時期の延期を発表している。