■8.MACEOS
(マレーシア展示会コンベンション・サプライヤー業界団体)
Malaysian Association of Convention and Exhibition Organizers and Suppliers(MACEOS)は政府の観光ファンドを活用するMICE産業支援を要請(4月5日)
MACEOSは政府が行動制限令を出した3月18日に声明を発表したが、それによると2月から4月までの3か月で国内で47件のビジネスイベントが中止、62件が延期になりその損失額は15億マレーシアリンギットと推定される。さらに観光・美術・文化省の観光産業復興委員会でMACEOSは2020年景気対策予算に加えて厳しい状況に直面する業界支援のため特にキャッシュフロー対策として展示会会場の販売サービス税の停止と会社税と個人所得税の停止を要請。さらにASEANの業界団体トップと影響緩和の方法について定期的にオンラインミーティングを継続すると表明。
その後MACEOSは、6月を超えても状況が改善しないとビジネスイベント分野の中小企業の少なくとも32%は倒産に追い込まれるとの調査結果に基づき、政府に対して更なる支援要請を4月5日に表明した。
さらに声明では2つの景気対策予算があっても実際の支援がないと5月または6月までに主催者と関連企業の21%が倒産、最悪のケースは6月以降に生存する会社は12%にしかならないと強い危機感を表明。
そこでは政府に対して業界支援のために観光税基金(Tourism Tax Fund)とVisit MalaysiaYear2020キャンペーン基金の利用を要請した。特にキャンペーン予算の実施は猶予されるので20億マレーシアリンギット(4億5820万米ドル)を業界支援の財源にして欲しいと要請。
さらにMACEOSはコンベンション・展示会局(MyCEB)にも政府支援を要請した。この中にはいくつかの支援策が盛り込まれた。
① 4月1日から従業員の給料75%補償、雇用主の雇用者共済基金への6か月分支払い停止
② 中止・延期となった展示会場への助成金
③ 状況終息後にマレーシアで開催される国際イベントの入札に参加する地元の中小企業に対するMyCEBを通じた特別助成金の付与。
④ 状況終息後にコーポレートイベントとインセンティブについて国内の第2都市への誘致強化を目的にDMC毎に6000マレーシアリンギットのインセンティブの提供。
⑤ 地元(国内)で企画されるビジネス展示会、会議、ライフスタイルイベントの育成支援を目的とするプログラムの創設。