日展協、展示会再開のガイドラインを発表

日本展示会協会(日展協)は6月10日、「展示会業界における COVID-19 感染拡大予防ガイドライン」を公表した。

ガイドラインは政府の基本的対処方針を踏まえ、専門家会議の求めに応じ、展示会および付帯イベントにおける新型コロナウイルス感染拡大予防策として実施すべき基本的事項を具体的に整理したもの。感染リスク低下のため、展示会に関わる主催者、会場管理・運営者、展示会支援企業、出展者および来場者へ感染防止の取組みを求めている。政府が示すイベント開催制限の移行期間では、感染状況を確認しつつ段階的に社会経済の活動レベルを引き上げていくとされており、展示会においても段階的に開催規模のレベルを引き上げていく。

ガイドラインでは展示会の上限人数について、会期中に主催者が入退館者の数を常時管理できる場合は最大同時入館者とし、そうでない場合は1日の来場者総数とする旨が記された。例えばイベント開催制限の移行期間後であれば、1万人収容可能な施設は常時会場内を50%の5,000人以下に保つことが求められ、入退館者の数を常時管理できていない場合は出展者等と合わせて5,000人を超えた時点で受付終了となる。日展協の梶原靖志理事は「政府や地方自治体、会場のルールに合わせて考えてほしい」と話す。

ガイドラインにはマスクの着用や消毒、検温、3密の回避といった基本的な取組みに加え、搬入出時の空調稼働を含む換気や、大規模ブースを避け施工負担を軽減すること、長時間の商談は後日オンラインなどで行う旨などが記された。