日本コンベンション協会(JCMA)は6月11日、WEB会議システムZoom使用のもと、オンラインにて第5期社員総会を開催した。
近浪弘武代表は今年に入り世界を震撼させた新型コロナウイルスについて「未曽有の惨事」と評した上で、MICE業界も大変な影響を被ったと報告。「JCMAとして何をすべきか、理事を中心に数カ月にわたって議論してきた。最も中心となったのは、国や観光庁への提言・進言をまとめることだった」と語った。
JCMAは今年3月に観光庁ならびに首相官邸に「新型コロナウイルス感染症によりMICE業界が受けている影響とそれに対する支援策の要望」を提出。6月3日には「新型コロナウイルス感染症禍後の『JAPAN MICE is BACK』のための緊急提言」を観光庁に提出し、現在は「新型コロナウイルス感染症禍におけるMICE開催のためのガイドライン」の策定に努めている。
近浪代表は会員が上半期の事業をほぼ行えていないことから、今年度の会費を半額にすると発表。ポストコロナ時代について「以前に戻ることはできない。業界も生まれ変わるときで、MICEの価値は今後ますます高まっていく」と見解を示した。
JCMAは今年4月に設立5周年の節目を迎えた。近浪代表は来年2月を目途に記念行事を開催したいとして、「新型コロナウイルスはいつか必ず終息する。皆さんと共に乗り越えていきたい」と語った。