電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会の3団体で構成するCEATEC実施協議会は6月30日、10月20日から23日にかけて開催する「CEATEC 2020 ONLINE」の開催概要を発表し、出展者の募集を開始した。
CEATECは今年で21年目を迎えるCPS/IoTの展示会。10月20日から23日にかけて幕張メッセで開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響によりオンライン開催となった。
“Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)”をスローガンに掲げ、「New Normal」「Digital Transformation」「Anytime & Anywhere」の3つをテーマに開催。オンライン上に構築する会場WEBサイトでは出展者が集結する展示エリアならびに主催者によるコンファレンスの映像配信を展開する。
展示エリアでは出展者のページに展示内容の紹介動画や資料などを掲載。リアルタイムチャット機能によって出展者と来場者がコミュニケーションをとることも可能だ。展示エリアは「ニューノーマルテーマエリア」「企業エリア」「Co-Creation PARK スタートアップ&ユニバーシティゾーン)」の3つで構成される。
「ニューノーマルテーマエリア」では新型コロナウイルスがもたらした新たな暮らしをキーワードに、新たなソリューションやテクノロジー、サービスを紹介。 ソリューション、要素技術・デバイス、デジタルまちづくりの3カテゴリーのもと、テーマごとに複数の出展者でページを構成する。「企業エリア」ではニューノーマルやSociety 5.0の実現を見据えた製品やソリューション、テクノロジーなどを企業ごとに紹介。「Co-Creation PARK(スタートアップ&ユニバーシティゾーン)」は設立9年以下(2011年10月以降に設立)のスタートアップ企業や研究成果の社会実装を目指す大学 ・教育機関が出展対象で、出展者ごとにページを構成し、製品やソリューションを紹介する。
初の試みとして、日本経済新聞社が主催する人工知能(AI)活用ならびに交通・移動手段とITとの融合をテーマとした「AI/SUM & TRAN/SUM」と連携。「CEATEC with AI/SUM & TRAN/SUM」として相互でコンファレンスを実施する。
出展料金は「ニューノーマルテーマエリア」が1テーマあたり55万円。「企業エリア」はプランごとに掲載可能な情報量が異なり、ベーシックが33万円、スタンダードが110万円、プレミアムが220万円。「Co-Creation PARK」が13万2,000円(いずれも税込)。
CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「リアル展示会の代替として、今年限りのオンライン開催をするのではない。CEATECが家電見本市からからSociety 5.0の実現を目指すCPS/IoT展示会として発展してきたように、今回を契機に新たなステージに進む」として、今後オンラインとリアルのハイブリッド型を目指す意向を明らかにした。