ドイツのハレ大学などが中心となり8月22日、クオーターバックイモビリエンアリーナで4000人のボランティアを募り、ライブ会場でのコンサートで起こる観客同士の接触や手で触れられた場所などを調査する実験が行われた。
すべての参加者とヘルパーは研究の開始の48時間前にコロナテストを受け、マスク(FFP2マスク)と手指消毒剤のボトルを配布、実際に感染することのないよう対策が講じられた。
まず、参加者には他の参加者との距離を測定し記録するトレーサーが提供され、特定の場所(入口、観覧席、ホワイエなど)および時間ごとのデータが収集された。これはイベント中の特定のリスクの瞬間と状況の調査となる。
また、参加者全員に蛍光消毒剤を提供、参加者は定期的に手を消毒するよう求められ、参加者が触れた場所をUVライトで確認できるようにした。
当日は3つの異なるシナリオでコンサートがシミュレーションされ、シナリオ1では4000人の参加者がパンデミック前のイベントを再現、シナリオ2では4000人の参加者がお互い大きく距離を取ったイベントを再現、シナリオ3では2000人に人数を減らし1.5mの距離を確保した。
「RESTART-19プロジェクト」と名付けられたこの試みは州からの出資で行われ、リスクを最小限に抑えつつ、再びイベントを開催できる可能性のあるフレームワーク条件を特定することを目的としている。