福岡市はこのほど、MICEのハイブリッド開催・安全対策支援助成金の募集を開始した。
ウィズコロナ期におけるMICEの新たな開催方法として、リアルに参加者を集めオンラインでも配信を行うハイブリッド開催が注目を集めている。そこで福岡市では、ハイブリッド開催ならびに安全安心対策を支援する。
MICE施設向けの助成では概ね100人以上を収容でき、ハイブリッド開催に対応するためオンライン配信設備を整備する展示場や会議場、ホテル、イベント会場、大学施設などが対象となる。オンライン配信に必要なカメラやパソコンといった機器に加え、Wi-Fiの増設や施設改造工事、サポート企業によるコンサルティング料などにかかる経費の4/5を上限100万円まで助成する。
展示会や会議、学会などのMICE主催者に対してはハイブリッド開催支援としてオンライン配信に必要な機材リース代や運営に関わる人件費などを経費の4/5、上限20万円まで助成。また、安全対策支援としてマスクや検温器、広めの会場を確保するなど新型コロナウイルス感染拡大防止のための費用を経費の4/5、上限50万円まで助成する。主催者向けの助成金は併用も可能で、最大70万円の助成となる。
福岡市経済観光文化局観光コンベンション部の冨田浩次MICE推進課長は今回の助成に対し「MICEの経済効果は大きいため、市としていち早くハイブリッドMICE開催の環境を整え、施設と主催者という2本の柱で実績を築き上げていく。新型コロナを契機に新たな分野に挑戦することで、リアルの価値を改めて知っていただきたい」と話す。
募集期間は施設向けのものが10月13日から翌年1月8日まで、主催者向けのものが10月13日から翌年3月15日まで。申込窓口は福岡観光コンベンションビューロー(092-733-0101)が担当する。
なお福岡市および福岡観光コンベンションビューローはMICEの専門的知見、技術力を有する企業をサポーター企業として登録し支援対象者へ紹介できる制度も整えており、日本コンベンションサービス・九州支社などが登録予定。