企画展「シャガール 私の物語」

3月26日から9月7日まで箱根のポーラ美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原。tel;◆0460-84-2111)で企画展「シャガール 私の物語」(Chagall:My Stories)が開催される。主催は(財)ポーラ美術振興財団ポーラ美術館。
20世紀を代表する画家であるマルク・シャガール(1887~1985年)は、絵筆を手に幻想的な物語を語り、ときに自らの言葉で若き日の思い出や芸術論を語った。ポーラ美術館では、シャガールの油彩および水彩作品23点と、挿絵本10作品(版画約160点)を収蔵しているが、同展覧会ではその収蔵している全作品を公開するとともに、シャガールが残した言葉をたどり、画家の人生にまつわる喜びと悲哀に満ちた物語を「シャガール 私の物語」と題して紹介していく。
ヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)に生まれたシャガールは、芸術の都パリで「ラ・リュッシュ」(蜂の巣)と呼ばれた共同アトリエに移り、画家としての道を歩みはじめる。しかし、その人生は平坦なものではなく、第一次世界大戦の勃発とそれに続くロシア革命、晩年は第二次大戦やユダヤ人の迫害と、生涯苦しみが重くのしかかる。
第1部「ヴィデブスク-シャガールの物語」では、シャガールが故郷ヴィデブスクでの生活を追想した代表作<私と村>をはじめ、ロシアに向けられた望郷の想いをたどる。
なお、展覧会の見どころを美術館講堂および展示室で紹介する「担当学芸員によるギャラリートーク」は4月12日、5月17日、6月14日、7月10日、8月21日の各日14時から15時の間で行なわれる(先着30人まで。参加費は無料)。
入館料は、大人1800円(15人以上の団体1500円)、シニア(65歳以上)1600円(同1500円)、大学・高校生1300円(同1100円)、中学・小学生700円(同500円)。(1/25)