展示会大賞の受賞者が決定~グランプリはITpro EXPOに~

日本展示会協会(日展協、馬場信会長)は、今年度の「展示会大賞」(日展協AWARDS2008)の受賞者を決定した。
「展示会大賞」は2002年度より実施している「日展協AWARDS」を改称し、今年度は新しい枠組みのもと、新規開発部門(2007年4月1日~2008年3月31日に新しく開発された展示会で、テーマの独自性・話題性・着眼点に優れた展示会および、その展示会関係者も含め表彰)、環境・安全部門(環境や安全に配慮した展示会運営に顕著に取り組んでいる展示会および、その展示会関係者も含め表彰)、業界貢献部門(展示会・見本市産業の発展に貢献した展示会および、その展示会関係者も含め表彰)、人材育成部門(展示会発展のための専門知識の理論体系化、あるいは専門的な人材の育成に尽力した法人または個人、あるいは展示会業界のステータス向上、業界人のモチベーション向上に尽力した個人・法人を表彰)の4部門にわたって募集(自薦または推薦)を行ない、表彰委員会(岡雅夫委員長)および各ワーキンググループで審査・検討し、各部門の最優秀賞候補者を内定した。
この各部門の最優秀賞候補者について、外部有識者を交えた「展示会大賞2008選考委員会」で再度、審議・検討し、正式決定に至ったもので、最優秀賞は新規開発部門が「ITpro EXPO」、環境・安全部門が「エコプロダクツ」、業界貢献部門が「電設工業展」、人材育成部門が福山大学客員教授の「宮地克昌氏」、また特別賞としてリードエグジビションジャパン?椛纒取締役社長の「石積忠夫氏」を選出。さらに、グランプリにあたる日展協大賞は「ITpro EXPO」に贈ることを決定した。
なお、受賞理由は以下の通り。

新規開発部門=ITpro EXPO
「ITpro EXPO」は100日イベントと銘打ち、展示会開催日(1月30日~2月1日)の前後でも、WEBや日経BP社の発行する専門雑誌で展示会出展者の製品に関連する特集を組んで情報発信を行なった。このことは「展示会」を開催日だけの、いわゆる点のイベントで終わらせずに、メディアミックスによる長期にわたる訴求メディアの核として活用し、展示会の可能性を拡げた。

環境・安全部門=エコプロダクツ
2007年で9回目となるが、当初より各種の環境に対する取組みを進めている。展示装飾物に関する環境配慮マニュアル(環境に配慮したブースづくりのチェックシートなどが記載してある)を出展者に配布してリデュース・リユース・リサイクルを推進。また、展示会終了後に各ブースは展示会の廃棄物を木材・金属・プラスチックなどに分別し、主催者がその廃棄物をまとめてリサイクル業者にわたして適正処理を行なっているなど、積極的な取組みが顕著である。また、グリーン電力の導入など、開催回数を重ねるごとにこうした環境配慮への取組みを積極化、進歩させてきている。

業界貢献部門=電設工業展
1957年にホテル国際観光(東京都)を会場に「優良電設資材展」の名称で第1回を開催。
その後、毎年開催を重ね1961年には「全国優良電設資材展」の名称で東京都電気研究所付属博物館(第1会場)および大阪国際見本市会館(第2会場)で、1975年の22回展から現在の名称「電設工業展」(会場は東京国際貿易センター)となった。2007年展(東京ビッグサイト開催)は初回の「優良電設資材展」から数えて55回目となる。また、初回(1957年)から数えて50年目と半世紀の歴史を誇り、電設業界はもとより、展示会業界にも多大な貢献をした。

人材育成部門=宮地克昌氏
イベントの企画実施、イベントのリスクマネジメントなどの分野において数多くの実践セミナーの講師として当業界の人材育成に多大なる貢献をした。

特別賞=石積忠夫氏
「正直者はバカをみない-日本一の見本市ビジネスをつくった男の成功哲学」の出版を通じ、若い世代を中心に仕事のやりがいを提示し、当業界で働くことへの希望と夢を与えた功績が大きい。また、業界ステータスの向上に貢献した。

 

(06/04)