初期から幕末までの華麗なる浮世絵を公開

東京・墨田区の江戸東京博物館で開館15周年を記念して、10月7日から11月3日まで「ボストン美術館浮世絵名品展」が開催される。
主催は(財)東京都歴史文化財団、東京都江戸東京博物館、ボストン美術館、日本経済新聞社、テレビ東京。
アメリカのボストン美術館には5万点といわれる浮世絵版画と多くの版本・肉筆画が収蔵されている。その質の高さと数量は世界一の規模と評されてきたが、近年までその大半は公開されることがなかった。
同展は美術評論家・葛飾北斎美術館長の永田生慈氏の監修のもと、ボストン美術館館のコレクションを日本で隔年3回にわたり紹介する展覧会企画の第一弾とて位置づけられている。
ボストン美術館の膨大な収蔵品のなかから第一級の作品のみを厳選し、大多数が日本初公開という豪華なラインナップで、初期から幕末までの華麗なる浮世絵を概観していく。具体的には、鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重など代表的な絵師の作品はもとより、二代目鳥居清倍の漆絵や、ボストン美術館内でも展示されたことのない礒田湖龍斎の揃物など、色目鮮やかな初期浮世絵版画も充実。さらに、幻のスポルティング・コレクションからは貴重な版本も出品される。
観覧料金は一般1300円、大学生・専門学校生1040円、中高生および65歳以上は650円、小中学生650円。なお、休館日は10月14日、20日、27日および11月4日、10日、17日、25日となっている。
問合せ、その他の詳細は江戸東京博物館(Tel:03-3626-9974)まで。

(08/08/11)