平成19年国内イベント市場規模推計

 (社)日本イベント産業振興協会では、国内で唯一、毎年、全国規模でイベントの市場規模をカテゴリー別に調査・推計し公表している。昨年年末には「平成19年の国内イベント市場規模の推計結果」を報告書として刊行した。

 そこで、見本市展示会通信」では、分析結果の抜粋を2月1日号で紹介した。
推計結果によると、平成19年調査にみる「全体の市場規模」は2兆7268億円(前年比107.9%)で、うち「事業費」2兆647億円(前年比115.2%)、「来場者消費額」6621億円(前年比90.2%)となった。
全体の市場規模のうち、見本市・展示会の市場規模は、前年よりもわずかに減少し、3723億円(前年比98.6%)。うち「事業費」2808億円(前年比102.6%) 、「来場者消費額」915億円(前年比88.1%)となった。、
これまでは3年連続で拡大していたが、平成19年は開催件数が増加し、事業費も若干拡大したものの来場者総数の落ち込みが響き、来場者消費額が減少し、市場規模も縮小に転じた。

<主要指標等について>
・平成19年の見本市・展示会の開催件数は721件と前年を29件上回る伸びを示した。
延べ来場者数は、『展コミ』 の開催件数と、『見本市展示会総合ハンドブック』(ピーオーピー出版) の平均来場者数(=入場者数)を乗じて算出した結果、前年より386万人減少し、2833万人となった。
イベント産業振興協会の「来場者消費額調査」による、見本市・展示会に行った人の総支出金額の調査結果は1人当り9442円で、お出かけ前支出2003円、交通費3390円、宿泊費819円、会場内消費支出3230円となった。

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