DDA 50周年を迎えて

 ()日本ディスプレイデザイン協会は昭和34年(1959年)日本ディスプレイデザイナー協会として大阪において発足し、4年後の昭和38年(1963年)日本ディスプレイデザイン協会が東京にて発足しました。その後、昭和49年(1974年)に両協会が日本ディスプレイデザイン協会として統合し、平成5年(1993年)社団法人化となり現在に至っております。

1950年後半から60年代のディスプレイ創成期とも言える時代にいち早く、ディスプレイという概念を打ち立て、協会という職能集団としてスタートを切りました。そして本年度50周年という大きな区切りを迎えます。

ディスプレイデザインが持つ多様な表現やコミュニケーション技術により、社会や暮らしをより豊かにするという理念のもと、活動してまいりました。ディスプレイデザインの領域も、エキジビション、イベント、商業施設、ショールーム、博物館や美術館、町づくりまでと広がりを見せてまいりました。同時にディスプレイデザインの手法や技術も多種・多様になりました。時代の趨勢によるメディアの変化とともに、ディスプレイデザインの展開も大きく変容してまいりました。

50周年を迎え、こうした時代の変化を敏感に捉えるとともに、場をコミュケーション・メディアとし、ディスプレイデザインのもつ力を、新たに広く社会に向け、伝える時期に来ているのではないかと考えております。(DDA会長 山田昌之)

 

見本市展示会通信3月15日号(090319