「展示会ビジネス・スキルアップセミナー2009」開講(4/25)

 日本展示会協会(日展協)は4月17日、「展示会ビジネス・スキルアップセミナー2009」をホテルマリナーズコート東京(東京・晴海)で開催した。受講者は50名。展示会産業の人材育成を目的とした同セミナーは、2003年に現在の名称に変更してから7回目となる。今回は“コンプライアンスを巡る諸問題と展示会ビジネス”をテーマとした7つのプログラムで構成。イベントビジネスや法曹界の第一線で活躍する講師陣が、それぞれの立場から展示会業界におけるコンプライアンスの重要性を説き、留意点や対策などを経験談を交えて語った。
基調講演では、日本コングレス・コンベンション・ビュロー(JCCB)会長で衆議院議員の猪口邦子氏が登壇。「いま企業に求められているのは、社会の標榜となり、先見的に提案していく教育的な役割だ」と提言した。また、スイスの田舎町で開催されるダボス会議が、世界的な会議になった理由や世界最新の展示会事情など、国際的な視点から展示会・コンベンション業界について語った。
続いて(社)日本イベント産業振興協会のコンプライアンス委員会委員長・浅和一雄氏が講演し、イベントに関する法令のトラブル事例を集めている同協会の取組みを紹介した。加えて愛知万博で日本館運営プロデューサーを務めた経験を例に、イベントに関するさまざまなリスクをまとめ、対応策の課題を分析。最後に法令の壁と衝突したイベント現場の事例を募り、法規制への対応策について、業界全体で取り組んでいくことを呼びかけた。