訪日外客数、12か月連続減少…新型インフル・景気低迷で(9/3)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した「7月の訪日外客数・出国日本人数の推計値」によると、7月の訪日外客数は前年同月比23・3%減の63万3000人で、昨年8月以降12か月連続の減少となった。
この要因をJNTOでは、新型インフルエンザの感染拡大、景気低迷による消費・旅行の手控え、円高の継続などが訪日外客減に影響したと分析。また、公務旅行の自粛措置(韓国・中国)、物価の上昇(韓国)、航空便の縮小(韓国、台湾、中国、豪州)などがその他の要因にあげられている。
一方、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)の宣伝効果や、燃油サーチャージの値下げ・廃止、訪日個人観光査証の発給開始(中国)、景気刺激策の効果(中国)、航空便の拡充(香港、タイ)、格安な旅行商品の販売(韓国)、日本の文化や食に対する関心の高まり(フランスなど)が下支え要因となった。
また、7月の出国日本人数は前年同月比3・2%減の128万9000人となり、2007年以来、減少基調が継続している。
この要因は、所得・個人消費の落ち込み、新型インフルエンザの感染拡大など。本年4月を除くと、2007年以来、減少基調が続いている。
詳細はJNTO企画部調査研究グループ(TEL:03-3216-1905)