展示会産業の確立に向けた3日間、「展示会講座2009」閉幕(12/14)

 (株)東京ビッグサイトと首都大学東京が主催する「展示会講座2009」が12月2日から4日までの3日間、首都大学東京 飯田橋キャンパスにて開催した。
同講座は業界初となる公立大学のキャンパスを利用した公開講座で、展示会産業の確立と発展を目的としている。
3年間継続開催の初回となる今回は、展示場の管理・運営者をはじめとして、東京都、千葉県、大阪市などの自治体、(財)東京観光財団、主催者、サポート企業など約60名が受講した。
開講に先立ち、(株)ビッグサイトの代表取締役社長 島田健一氏が登壇し、データ整備と統計、行政との連携、人材育成の重要性を説いた。
各講義に共通していたテーマの一つに、来場者数のカウント方法の信頼性があった。
ジェトロ展示事業部長の中村富安氏は、「日本の展示会主催者が発表する来場者数は、第三者認証機関が浸透している世界から見ると、信頼性に劣っている」と述べた。また、(株)メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン 代表取締役 アンドレアス・メルケ氏は、「ビジター数はテレビの視聴率、雑誌の発行部数と同じ。第三者機関を通じたビジター数の発表は、主催者として当然の義務」と語った。
そのほか、データ統計の重要性、世界の展示会ビジネスの動向、海外展示会との比較、展示会開催による経済波及効果、展示場における危機管理など、充実した内容で、アンケートによると、受講者の満足度は高かった。
今回の講座での評価を受け、(株)ビッグサイトの島田社長は予定通り、3年間の継続開催を明言した。
なお、各講義の詳細については、本紙2010年1月15日号で掲載する予定。